解剖生理学II(自律/中枢神経)
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自律神経系
自律神経系の特徴
- 自律神経系は1.平滑筋・2.心筋・3.腺を支配する
- 効果器に至る途中には4.自律神経節が存在する
- 伝導速度による分類だと節前線維は5.B線維、節後線維は6.C線維である
- 自律神経調節の特長には7.二重支配、8.拮抗支配、9.自発性活動(トーヌス)の3つがある
- 交感神経系のみに支配される効果器には10.瞳孔散大筋、11.副腎髄質、12.脾臓、13.腎臓、14.立毛筋、15.汗腺、16.大部分の血管、17.瞳孔括約筋がある
- 18.唾液腺は二重支配は受けるが、拮抗支配は受けない
- 交感神経節前ニューロンからは神経伝達物質として19.アセチルコリンが放出され、節後ニューロンに存在する受容体は20.ニコチン受容体である
- 交感神経節後ニューロンからは21.ノルアドレナリンが放出され、効果器には22.α受容体と23.β受容体の2種類の受容体が存在する
- 副交感神経節前ニューロンからは神経伝達物質として24.アセチルコリンが放出され、節後ニューロンに存在する受容体は25.ニコチン受容体である
- 副交感神経節後ニューロンからは26.アセチルコリンが放出され、効果器には27.ムスカリン受容体が存在する
- 28.副腎髄質は交感神経節前ニューロンが直接支配する
- 汗腺及び骨格筋血管の一部を支配する交感神経節後ニューロンの末端からは29.アセチルコリンが放出される(受容体はムスカリン受容体)
交感神経系の特徴
- 交感神経節前ニューロンの細胞体は1.第1胸髄~2.第2(ないし3)腰髄の側角に存在する
- 交感神経節には3.幹神経節、4.腹腔神経節、5.上腸間膜神経節、6.下腸間膜神経節がある
- 幹神経節は上下に数珠状につながり7.交感神経幹を形成する
- 脊髄神経と幹神経節との連絡路には節前線維によって構成される8.白交通枝と節後線維によって構成される9.灰白交通枝がある
<<交感神経系の機能>>
効果器 | 交感神経活動に対する応答 |
瞳孔括約筋 | 10.散瞳 |
毛様帯筋 | 11.弛緩 |
唾液腺 | 12.分泌 |
気管支平滑筋 | 13.弛緩 |
排尿筋 | 14.弛緩 |
膀胱括約筋 | 15.収縮 |
男性生殖器 | 16.射精 |
大部分の血管 | 17.収縮 |
汗腺 | 18.分泌 |
副交感神経系の特徴
- 副交感神経節前ニューロンの細胞体は1.脳幹と2.仙髄の側角に存在する
- 副交感性の神経核には3.動眼神経副核、4.上唾液核、5.下唾液核、6.背側核がある
- 副交感神経節には7.毛様体神経節、8.翼口蓋神経節、9.顎下神経節、10.耳神経節がある
- 仙髄の側角より始まる副交感神経は11.骨盤内臓神経中に入る
<<副交感神経の機能>>
効果器 | 副交感神経活動に対する応答 |
瞳孔括約筋 | 12.縮瞳 |
毛様体筋 | 13.収縮 |
涙腺 | 14.分泌 |
唾液腺 | 15.分泌 |
気管支平滑筋 | 16.収縮 |
肝臓 | 17.グリコーゲン合成 |
直腸平滑筋 | 18.収縮 |
男性生殖器 | 19.勃起 |
自律神経系の中枢
- 延髄には20.循環中枢、21.呼吸中枢、22.唾液中枢、24.嘔吐中枢、25.嚥下中枢などの中枢が存在する(順子応援だ!)
- 26.視床下部は自律機能を統合する高次の中枢である
中枢神経系
中枢神経系の特徴
- 1.後正中裂(後縦隔)、2.中心管、3.灰白質、4.白質、5.前正中裂、6.前索、7.側索、8.前角、9.側角、10.後角、11.後索
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- 脊髄は1.後頭骨内の大孔から2.第1~2腰椎の高さまで存在する
- 3.頚膨大と4.腰膨大の2箇所の膨大部がある
- 脊髄への入力は5.後根から行われ、出力は6.前根から行われるこの法則を7.ベル・マジャンディーの法則という
- 脊髄の灰白質は腹側から8.前角、9.側角、10.後角に区分される
- 前角には11.運動神経細胞、側角には12.自律神経細胞、後角には13.感覚神経細胞がそれぞれ存在する
- 白質は腹側から14.前索、15.側索、16.後索に区分される
- 脊髄には脳室系として17.中心管がある
脳幹の構造
<<外形>>
- 延髄の腹側部には1.錐体、2.錐体交叉があり、錐体の外側には3.オリーブと呼ばれる隆起がある
- 橋は腹側の4.橋底部と背側の5.橋背部に区分される
- 橋の腹側正中部には6.脳底溝があり、動脈が通る
- 延髄と橋の背面には7.菱形窩があり、小脳と共に8.第4脳室を形成する
- 中脳は腹側より9.大脳脚、10.中脳被蓋、11.中脳蓋(四丘体)に区分される
- 中脳蓋(四丘体)はさらに12.上丘と13.下丘に区分される
<<内部構造>>
- 延髄には灰白質として14.後索核が存在する
- 橋には灰白質として15.橋核が存在する
- 中脳には灰白質として16.赤核、17.黒質、18.中心灰白質が存在する
- 脳幹には灰白質と白質の混在部である19.網様体が存在する
- 中脳には脳室系として20.中脳水道が存在する
小脳の構造
<<外形>>
- 小脳は1.後頭蓋窩におさまる
- 左右の2.小脳半球に分かれ、その間を3.虫部という
- 4.小脳脚で脳幹と連絡する
<<内部構造>>
- 表層の5.小脳皮質と深部の6.小脳髄質に分かれる
- 小脳皮質は灰白質で、小脳髄質は白質と灰白質で、灰白質の部分を7.小脳核という
間脳の構造
<<外形>>
- 左右の間脳の間に8.第3脳室が存在する
- 視床には9.内側膝状体、10.外側膝状体などの隆起や11.松果体という内分泌器官が存在する
- 視床下部には下垂体と連絡する12.漏斗が存在する
<<内部構造>>
- 視床は灰白質の塊で、腹側基底核群は13.体性感覚の、14.外側膝状体核は視覚の、15.内側膝状体核は聴覚の中継点となる
- 視床下部の16.室傍核や17.視索上核はバゾプレッシンなどを分泌、18.視交叉上核は概日リズム調節、19.腹内側核は満腹中枢、20.外側野は摂食中枢などの働きがある部位である
大脳の構造
<<外形>>
- 大脳は1.大脳縦裂により左右の2.大脳半球に分かれる
- 3.中心溝、4.外側溝、5.頭頂後頭溝、6.前頭葉、7.頭頂葉、8.後頭葉、9.側頭葉
- 外側溝の深部には10.島というエリアがある
<<内部構造>>
- 表層の11.大脳皮質と深部の12.大脳髄質に区分される
- 大脳皮質は13.新皮質と14.古皮質に分けられ、古皮質は15.大脳辺縁系を構成する
- 大脳髄質の灰白質は16.大脳基底核といわれ、17.尾状核、18.レンズ核、19.前障、20.扁桃体よりなる
- レンズ核は更に内側の21.淡蒼球と外側の22.被殻に区分され、被殻は尾状核と合わせて23.線条体とも言われる
- 大脳髄質の白質は同一半球内を連絡する24.連合線維、左右の半球を連絡する25.交連線維、他の中枢神経系と連絡する26.投射線維に分けられる
- 交連線維には27.脳梁、投射線維には28.内包などの部位が存在する
- 大脳の脳室系は29.側脳室という
髄膜
- 髄膜は外側より1.硬膜、2.クモ膜、3.軟膜に分かれる
- 硬膜は2葉よりなり一部その部分が分かれて4.硬膜静脈洞を形成する
- 硬膜は左右の大脳半球仕切る5.大脳鎌や大脳と小脳を仕切る6.小脳テントを形成する
- クモ膜と軟膜の間を7.クモ膜下腔といい、脳脊髄液に満たされ、また8.クモ膜顆粒という小突起が硬膜静脈洞に突出する
脳室系と脳脊髄液
- 脳室系は大脳には9.側脳室、間脳には10.第3脳室、中脳には11.中脳水道、延髄、橋、小脳には12.第4脳室、脊髄の13.中心管とがあり、側脳室と第3脳室は14.室間孔により連絡している
- 第4脳室は15.正中口、16.外側口によりクモ膜下腔と連絡する
- 脳脊髄液は17.脈絡叢より分泌され脳室系を満たしたあと、クモ膜顆粒から硬膜静脈洞へ排出される
脳の血管系
- 脳は18.内頚動脈と19.椎骨動脈の計4本の動脈から栄養を受ける
- 内頚動脈は20.頚動脈管を通り頭蓋腔内へ入り、21.前大脳動脈と22.中大脳動脈の大脳動脈を分岐する
- 椎骨動脈は左右が合わさり23.脳底動脈となり24.後大脳動脈を分岐する
- 左右の前大脳動脈は25.前交通動脈により、中大脳動脈と後大脳動脈は26.後交通動脈によりそれぞれ吻合することで27.大脳動脈輪(ウィリスの動脈輪)を形成する
- 脳の静脈系は28.硬膜静脈洞に集められ、29.内頚静脈により頭蓋腔の外へ排出される
中枢神経系の機能
- 反射は受容器と効果器の違いにより、1.体性-運動(体性)反射、2.内臓-自律神経(内蔵)反射、3.体性-自律神経(内蔵)反射、4.内臓-運動(体性)反射に分類される
- 延髄には5.循環中枢、6.呼吸中枢、7.唾液中枢、8.嘔吐中枢、9.嚥下中枢などの中枢が存在する(順子応援だ!)
- 橋には10.呼吸調節中枢、11.排泄(促進)中枢などの中枢が存在する
- 中脳には12.姿勢反射中枢、13.眼の運動に関する中枢、14.体光反射中枢などの中枢が存在する
- 脳幹の15.上行性網様体賦活系は記憶の保持に重要な働きをする
- 視床下部には16.自律機能の総合中枢、17.体温調節中枢、18.下垂体ホルモン調節中枢、19.本能行動の中枢、20.情動行動の中枢などの中枢が存在し、本能行動の中枢には21.摂食中枢、22.満腹中枢、23.飲水中枢などの中枢が含まれる
- 小脳と大脳基底核は24.運動の調節に関与する
中枢神経系の機能
- 大脳辺縁系は1.大脳古皮質(辺縁皮質)と2.扁桃体より構成される
- 古皮質には3.帯状回、4.嗅脳、5.海馬などが含まれる
大脳辺縁系には6.本能行動の調節、7.情動行動の調節、8.嗅覚、9.記憶などの働きがある
体温
体温の部位差と変動
- 環境温の影響を受けにくいからだの深部の温度で一定に保たれる体温のことを1.核心温度(深部体温)という
- 外気温の影響を受けやすい体の表面の温度で、環境温により変化する体温のことを2.外殻温度という
- 外殻温度は皮膚温に代表される
- 体温は日中に高く夜間から早朝にかけて低い、これを体温の3.概日リズムという
- 女性は4.性周期により変動する
体熱の産生と放散
<<次の作用は産熱する放熱するか>>
作用 | 産熱/放熱 |
ふるえ | 1.産熱 |
皮膚血管拡張 | 2.放熱 |
筋緊張 | 3.産熱 |
放射、伝導、対流 | 4.放熱 |
体表面積 | 5.放熱 |
筋運動 | 6.産熱 |
基礎代謝 | 7.放熱 |
カテコールアミン、サイロキシン、プロジェステロン | 8.産熱 |
食事 | 9.産熱 |
- 体温上昇時に起こる発汗を10.温熱性発汗、精神的緊張時に起こる発汗を11.精神性発汗という