リンパドレナージ

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皮膚の構造と機能

皮膚の構造

  • 皮膚は表皮真皮皮下組織の三層から構成される
  • 皮膚構造の中で最も多く毛細血管や毛細リンパ管があるのは、真皮である

皮膚の機能

  • 皮膚の機能を5つあげよ
    1)保護作用(紫外線から守る等)
    2)感覚受容
    3)体温の調節作用(発汗作用)
    4)排泄作用
    5)ビタミンD産生作用

循環系(脈管系)

循環系のしくみ

  • 循環系のうち、血管系は閉鎖循環とも呼ばれ、リンパ管系は半閉鎖循環とも呼ばれる
  • リンパ系は免疫機構と輸送/span>機能に分けられ、後者は眼球を除く全身にくまなく分布される
  • リンパ液は組織間液の一部からなる
  • 細胞間の毛細血管からは、毎日約20リットルの組織間液が組織を栄養するために与えられ、16~18リットルが再び静脈を通し吸収される。残りの2~4リットルの液体がリンパ液となる

脈管系の構造

  • 血管壁は内膜中膜外膜の三層からなる
  • 血管壁の膜は平滑筋と弾性線維からなる。動脈では静脈よりはるかに厚い
  • 動脈は平滑筋と弾性線維により伸縮性弾性がある
  • 静脈は平滑筋が少なく、弾性に乏しい
  • 毛細血管は最も細い血管である。壁は層の内皮細胞からなり、平滑筋を欠く
  • 細動脈は抵抗血管とも呼ばれる
  • 静脈は、壁が薄く、血管の抵抗が小さいために伸展しやすく、容量血管とも呼ばれる
  • リンパ管の多くは層構造である
  • リンパ管の中膜は平滑筋と弾性線維からなる
  • リンパ管系の構造のうち、弁がないのは毛細リンパ管と前集合リンパ管の一部、弁があるのは集合リンパ管とリンパ本管と前集合リンパ管の一部である
  • 毛細リンパ管は層からなる、集合リンパ管とリンパ本管は層からなる。前集合リンパ管は一層から三層へ移行する
  • 毛細リンパ管の機能はリンパ液を生成することである
  • リンパ管は毛細リンパ管として始まり、輸送機能をもつ前集合リンパ管集合リンパ管となり、さらに統合されてリンパ本管(胸管、右リンパ本管)を形成し(左・右)静脈角に流れ込む

リンパ管系について

  • 表在リンパ管と深部リンパ管は筋膜を境に区別することができる
  • 表在リンパ管は皮静脈に、深部リンパ管は血管に伴行している

表在リンパ管系

  • リンパ管系の末端はを持たない盲端状の毛細リンパ管から始まる
  • 血中の蛋白質量は約6.5~8/0g/dlであり、約25mmHgの圧力を生んでいる
  • 毛細リンパ管と前集合リンパ管を合わせて起始リンパ管と言いう
  • 起始リンパ管は一層の内皮細胞から成りその細胞からアンカーフィラメントと呼ばれる線維が周囲の結合組織に繋がっている。
  • リンパドレナージは皮膚を動かすようにやさしく伸展させることによりリンパ管の内皮細胞と内皮細胞の間を開くように働きかけ組織間隙の組織間液の取り込みを促進する効果がある
  • リンパ液の成分
    蛋白質
    水分
    脂肪
    細胞
    ヒアルロン酸
  • 集合リンパ管の脈管壁は層構造で輸送機能をもつ
  • 集合リンパ管の弁と弁の間をリンパ分節と呼ぶ
  • リンパ管には弁が存在し、逆流を防ぎ、リンパ管が周期的に収縮することによって、リンパ液は中枢方向に流れるが、集合リンパ管では0.6~2.0cm、胸管では6.0~10.0cm間隔に弁をもつ
  • リンパ管の収縮は一分間に約10回行われているといわれているが、リンパ液の流入量に応じて収縮の程度がかわり、約10~20倍に高めることができる
  • リンパ流を促す圧作用
    筋ポンプ
    関節運動
    動脈の脈動
    消化間運動
    呼吸運動
    接触(MLD等)

リンパ節

リンパ節

  • リンパ管の経路には、約600~700個の小さな卵円形のリンパ節(2~30mm程度)が存在する
  • リンパ管の分岐部に特にリンパ節は多く存在する(頚部、腋窩、鼠径、腹部など)
  • リンパ節表面からは多数の輸入リンパ管が入り、一部のくぼんだリンパ節の門からは輸出リンパ管が出る
  • 輸入リンパ管の数は輸出リンパ管の数より多い
  • リンパ節の主な機能は
    抗体およびリンパ球の産生
    食作用
    ろ過作用
  • リンパ液はリンパ節を経由するごとに濃縮され、免疫が高まっていく
  • NK細胞はバランスのよい食事で多くなるといわれている
  • リンパ球には細胞性免疫に関与する細胞、抗体産生をつかさどる細胞、NK細胞があり、マクロファージ・好中球と共同して生体防御を行う

リンパ節の分布

上図の番号の部分にある所属リンパ節群の名前を答えろ

1.耳介後リンパ節  8.腋窩リンパ節
2.耳介前リンパ節  9.肘窩リンパ節
3.後頭リンパ節  10.腰リンパ節
4.顎下リンパ節  11.腸骨リンパ節
5.オトガイリンパ節12.鼠径リンパ節
6.鎖骨上リンパ節 13.膝窩リンパ節
7.胸骨傍リンパ節

<<主要なリンパ節(頭部:6つ)>>

浅頚リンパ節後頭リンパ節耳介前リンパ節耳介後リンパ節オトガイリンパ節顎下リンパ節

<<主要なリンパ節(上肢・胸部:3つ)>>

肘窩リンパ節腋窩リンパ節胸骨傍リンパ節

<<主要なリンパ節(下肢・腹部・腰部:8つ)>>

膝窩リンパ節浅鼠径リンパ節深鼠径リンパ節外腸骨リンパ節内腸骨リンパ節総腸骨リンパ節右腰リンパ節左腰リンパ節
外・内・総腸骨リンパ節をあわせて腸骨リンパ節、右・左腰リンパ節をあわせて腰リンパ節という

全身のリンパ本幹(おまけ)

  • 骨盤と下肢のリンパは鼠径リンパ節に集まり、左・右1.腰リンパ本幹に注ぐ
  • 腸管からの乳び管は腸間膜リンパ節を通って、2.腸リンパ本幹に注ぐ
  • (1.)と(2.)は大動脈裂孔付近、大動脈の後方で3.乳び槽という袋状の膨らみをなす
  • (3.)は4.胸管という太いリンパ本幹に移行する
  • (4.)は脊柱の前を上行し、胸郭上口を抜けて内頚静脈と鎖骨下静脈の合流部である5.左の静脈角に注ぐ
  • (5.)付近で胸管には、頭頚部の左側半のリンパを集めた6.左頚リンパ本幹と、左上肢および左乳房のリンパを集めた7.左鎖骨下リンパ本幹が注ぐ
  • 胸管には8.右上半身を除く全身のリンパが注ぐことになる
  • 右上半身のリンパ管は9.胸管に合流しない
  • 右頭頚部のリンパは10.右頚リンパ本幹、右上肢および右乳房のリンパは11.右鎖骨下リンパ本幹に集められる
  • (10.)(11.)は合流し12.右リンパ本幹を構成し、13.右の静脈角に注ぎ込む
  • 左右の静脈角に注いだリンパは、再び静脈を流れる血液に環流されて心臓に返る

主要なリンパ管の構成

左の静脈角胸管(乳び槽)腰椎2番の高さ(腰リンパ本管)
(腸リンパ本管)
左頚リンパ本管頭部・頚部の左側半
左鎖骨下リンパ本管左側の腋窩リンパ節、上半身、乳腺、上肢
左気管支縦隔リンパ本管気管支、肺、縦隔
右の静脈角右リンパ本管右頚リンパ本管頭部・頚部の右側半
右鎖骨下リンパ本管右側の腋窩リンパ節、上半身、乳腺、上肢
右気管支縦隔リンパ本管気管支、肺、縦隔
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