循環系のしくみ
- 循環系のうち、血管系は■閉鎖循環とも呼ばれ、リンパ管系は■半閉鎖循環とも呼ばれる
- リンパ系は免疫機構と■輸送/span>機能に分けられ、後者は■脳や■眼球を除く全身にくまなく分布される
- リンパ液は■組織間液の一部からなる
- 細胞間の毛細血管からは、毎日約■20リットルの■組織間液が組織を栄養するために与えられ、■16~18リットルが再び静脈を通し吸収される。残りの■2~4リットルの液体がリンパ液となる
脈管系の構造
- 血管壁は■内膜、■中膜、■外膜の三層からなる
- 血管壁の■中膜は平滑筋と弾性線維からなる。動脈では静脈よりはるかに厚い
- 動脈は平滑筋と弾性線維により■伸縮性と■弾性がある
- 静脈は平滑筋が■少なく、弾性に■乏しい。
- 毛細血管は最も細い血管である。壁は■一層の■内皮細胞からなり、■平滑筋を欠く
- 細動脈は■抵抗血管とも呼ばれる
- 静脈は、壁が薄く、血管の抵抗が■小さいために伸展しやすく、■容量血管とも呼ばれる
- リンパ管の多くは■三層構造である
- リンパ管の中膜は■平滑筋と弾性線維からなる
- リンパ管系の構造のうち、弁がないのは■毛細リンパ管と前集合リンパ管の一部、弁があるのは■集合リンパ管とリンパ本管と前集合リンパ管の一部である
- 毛細リンパ管は■一層からなる、集合リンパ管とリンパ本管は■三層からなる。前集合リンパ管は一層から三層へ移行する
- 毛細リンパ管の機能は■リンパ液を生成することである
- リンパ管は■毛細リンパ管として始まり、輸送機能をもつ■前集合リンパ管、■集合リンパ管となり、さらに統合されて■リンパ本管(胸管、右リンパ本管)を形成し■(左・右)静脈角に流れ込む
リンパ管系について
- 表在リンパ管と深部リンパ管は■筋膜を境に区別することができる
- 表在リンパ管は■皮静脈に、深部リンパ管は■血管に伴行している
表在リンパ管系
- リンパ管系の末端は■弁を持たない盲端状の毛細リンパ管から始まる
- 血中の蛋白質量は約6.5~8/0g/dlであり、約25mmHgの圧力を生んでいる
- 毛細リンパ管と前集合リンパ管を合わせて■起始リンパ管と言いう
- 起始リンパ管は一層の内皮細胞から成りその細胞から■アンカーフィラメントと呼ばれる線維が周囲の結合組織に繋がっている。
- リンパドレナージは皮膚を動かすようにやさしく伸展させることによりリンパ管の内皮細胞と内皮細胞の間を開くように働きかけ■組織間隙の組織間液の取り込みを促進する効果がある
- リンパ液の成分
・■蛋白質
・■水分
・■脂肪
・■細胞
・■ヒアルロン酸等
- 集合リンパ管の脈管壁は■三層構造で■輸送機能をもつ
- 集合リンパ管の弁と弁の間を■リンパ分節と呼ぶ
- リンパ管には弁が存在し、逆流を防ぎ、リンパ管が周期的に収縮することによって、リンパ液は中枢方向に流れるが、集合リンパ管では■0.6~2.0cm、胸管では■6.0~10.0cm間隔に弁をもつ
- リンパ管の収縮は一分間に約■10回行われているといわれているが、リンパ液の流入量に応じて収縮の程度がかわり、約■10~20倍に高めることができる
- リンパ流を促す圧作用
・■筋ポンプ
・■関節運動
・■動脈の脈動
・■消化間運動
・■呼吸運動
・■接触(MLD等)
リンパ節
- リンパ管の経路には、約■600~700個の小さな卵円形のリンパ節(■2~30mm程度)が存在する
- リンパ管の分岐部に特にリンパ節は多く存在する(頚部、腋窩、鼠径、腹部など)
- リンパ節表面からは多数の■輸入リンパ管が入り、一部のくぼんだリンパ節の門からは■輸出リンパ管が出る
- 輸入リンパ管の数は輸出リンパ管の数より■多い
- リンパ節の主な機能は
①■抗体およびリンパ球の産生
②■食作用
③■ろ過作用
- リンパ液はリンパ節を経由するごとに濃縮され、免疫が高まっていく
- NK細胞はバランスのよい食事で多くなるといわれている
- リンパ球には細胞性免疫に関与する■T細胞、抗体産生をつかさどる■B細胞、■NK細胞があり、マクロファージ・好中球と共同して生体防御を行う
上図の番号の部分にある所属リンパ節群の名前を答えろ
1.耳介後リンパ節 8.腋窩リンパ節
2.耳介前リンパ節 9.肘窩リンパ節
3.後頭リンパ節 10.腰リンパ節
4.顎下リンパ節 11.腸骨リンパ節
5.オトガイリンパ節12.鼠径リンパ節
6.鎖骨上リンパ節 13.膝窩リンパ節
7.胸骨傍リンパ節
<<主要なリンパ節(頭部:6つ)>>
■浅頚リンパ節、■後頭リンパ節、■耳介前リンパ節、■耳介後リンパ節、■オトガイリンパ節、■顎下リンパ節
<<主要なリンパ節(上肢・胸部:3つ)>>
■肘窩リンパ節、■腋窩リンパ節、■胸骨傍リンパ節
<<主要なリンパ節(下肢・腹部・腰部:8つ)>>
■膝窩リンパ節、■浅鼠径リンパ節、■深鼠径リンパ節、■外腸骨リンパ節、■内腸骨リンパ節、■総腸骨リンパ節、■右腰リンパ節、■左腰リンパ節
外・内・総腸骨リンパ節をあわせて■腸骨リンパ節、右・左腰リンパ節をあわせて■腰リンパ節という
全身のリンパ本幹(おまけ)
- 骨盤と下肢のリンパは鼠径リンパ節に集まり、左・右1.腰リンパ本幹に注ぐ
- 腸管からの乳び管は腸間膜リンパ節を通って、2.腸リンパ本幹に注ぐ
- (1.)と(2.)は大動脈裂孔付近、大動脈の後方で3.乳び槽という袋状の膨らみをなす
- (3.)は4.胸管という太いリンパ本幹に移行する
- (4.)は脊柱の前を上行し、胸郭上口を抜けて内頚静脈と鎖骨下静脈の合流部である5.左の静脈角に注ぐ
- (5.)付近で胸管には、頭頚部の左側半のリンパを集めた6.左頚リンパ本幹と、左上肢および左乳房のリンパを集めた7.左鎖骨下リンパ本幹が注ぐ
- 胸管には8.右上半身を除く全身のリンパが注ぐことになる
- 右上半身のリンパ管は9.胸管に合流しない
- 右頭頚部のリンパは10.右頚リンパ本幹、右上肢および右乳房のリンパは11.右鎖骨下リンパ本幹に集められる
- (10.)(11.)は合流し12.右リンパ本幹を構成し、13.右の静脈角に注ぎ込む
- 左右の静脈角に注いだリンパは、再び静脈を流れる血液に環流されて心臓に返る
主要なリンパ管の構成
左の静脈角 | 胸管 | (乳び槽)腰椎2番の高さ | (腰リンパ本管) |
(腸リンパ本管) |
左頚リンパ本管 | 頭部・頚部の左側半 |
左鎖骨下リンパ本管 | 左側の腋窩リンパ節、上半身、乳腺、上肢 |
左気管支縦隔リンパ本管 | 気管支、肺、縦隔 |
右の静脈角 | 右リンパ本管 | 右頚リンパ本管 | 頭部・頚部の右側半 |
右鎖骨下リンパ本管 | 右側の腋窩リンパ節、上半身、乳腺、上肢 |
右気管支縦隔リンパ本管 | 気管支、肺、縦隔 |